六ツ角研究室(ムツラボ)

ムツカドあたりから流れる音楽のごときニュアンスを

映画館でMoonwalk、能楽殿でJump

「マイケルは『コンサートの後、家に帰っても眠れず、一晩中、語り合ってしまうようなショーにしよう。』と話していた。
(ケニー・オルテガ/映画THIS IS IT監督)」


ソラリアシネマでTHIS IS IT見た。とんでもないコンサートになる予定だったんだな、これはやっぱ映画で見られてよかった。
舞台演出のケニー・オルテガがマイケルに、事あるごとに「アイラブユーMichael」と声をかける。彼も「ミートゥー」と応える。コンサートが少しずつ形になる。貴重映像満載
マイケルのこだわりと絶対現役感に驚いた。
こういうでかいコンサートを残して、人が死ぬことの不思議を思う。

街は、岩田屋前のクリスマスイルミネーションと、ハロウィンの仮装が混在して、わけのわからない変な国日本を体現してる10月31日。

Michael Jacksonベスト版を流して、キンキンに冷やした白ワインを飲む前に、ひとり夜更かしする前に今日のこと書いておきます。

今日はたくさんいろんなことありまして、ちょっとシステムに翻弄され、午前中いっぱいかかりっきりでフォロー(20時に完全に解決)。
ブックオカの「一箱古本市」に行けず残念。

13#00から17#00まで、「いのちのうた第2章」というコンサートで住吉神社能楽殿。

仕事でご一緒させていただいたYさんの奥様が昨年33歳の若さで亡くなられた。今回は追悼コンサートでたくさんのミュージシャンや、ゲストが登場し、300人の会場は満杯。
今日のこのイベントは、三宅伸治さんがYさんに「やろうよ」と声がけしたのがきっかけとのこと。お客さんも赤ちゃんから若いお母さんから、女子高生からおばあちゃんまで幅広い。
ここのところ、そうやって誰かの追悼の場面が続くので、生きるとか死ぬとか命のことをたくさん考えるわけですが
こうやって唄い弔うというのはとても自然なのだと思う。

三宅伸治といえば忌野清志郎と一番近くで音楽やってた方なので、清志郎さんのことも生々しく言葉のはしばしに出る。
それでいてこの会を誰よりも意気に感じているから全部伝わる。
清志郎さんがガンから復帰した時に唄った名曲「Jump」を大騒ぎで演奏してくれた。
能楽殿でスタンディングで「Jump」だぜ。まさかとは思ったが、おばあも赤ちゃんも総立ちでジャンプしたのだ。すげぇ光景で、なんてロックンロールでクールな追悼コンサートだろうってしびれたね。

直接面識がない方が亡くなって、間接的にこうやって繋がる縁もある。不思議だ。
赤ちゃんを抱いた母親の目線が優しい。涙だけじゃなくて、怒りではなくて、笑顔もちゃんとあるんです。こういう、ちゃんとまっすぐに生きている素敵な大人が集まる場所には。