六ツ角研究室(ムツラボ)

ムツカドあたりから流れる音楽のごときニュアンスを

酒場のメモその3

その3でひとまずあと二つ“酒場”を書いておきましょう。

酒があって場ができたらそこは酒場、場ができて酒があるならそれは酒場でしょなきらきらした時間
すでに遠い昔のような気がするのに、すぐそこにあった時間なのだ、しかし展開する場面はその瞬間にしかない、瞬間の積み重ねが人生だぜ。


3#25“カレーの壺”
福岡市民会館の並びにあるカレー屋“壺”が、ビルのリニューアルにより12年続いた店を一時閉店、仮店舗に移る記念(記念?)のパーティーが催された。
お店をフルに開放した、日曜日の14時〜22時という長い長い飲み会。
店主のE嬢は“酒場友達”だ。
大名を歩けばやたらほうぼうの酒場から次々に声をかけられる。夜な夜なの酒好き、いや酒場好きなんだな。
あいにくの仕事を19時前に切り上げ駆けつけた、しばしお別れのコクのある“壺”カレーをパクパク、あわせてビールとワイン。
あれ、あなたもE嬢の知り合いだったのかみたいな遭遇の多い時間でしたね。
だらだら飲んだ、最後はそこにいた男女三人で、どうしようもなく常識はずれな“恋”の話をしたんだ、今宵酒場は、恋の壺カレーだったのさ。


3#23“ドラムレジェンド”
国体道路沿い、今泉、一階は定食屋、二階は餃子屋、三階にひっそりとライブハウス“ドラムレジェンド”がある。
昔は“徒楽夢”というライブハウスだったところ。
現在のオーナーTさんのお誘いで“山木康世”氏のライブを見た。
ビールを淡々と飲みながら、目の前で、彼を支える年季のはいった、しぶめ(つまりご年配)の女性たちがペンライトを振るのを見ながら、空腹にまたビールを飲み続けた。
山木さんは元“ふきのとう”のメンバーで、現在はソロで全国を精力的に演奏活動されている。
“思えば遠くへ来たもんだ”の作者だ。
実はつい3日前に“博多座”で、武田鉄矢(海援隊)の唄う“思えば遠くへ”を聴いたばかりなのだ。
同じ週に2つの“本物”の名曲をライブで聴いている幸運にうるうるしながらビールをおかわりするのだ。“極上”の音楽と酒。
酔いましたよ、もうね、激しくしあわせに。