六ツ角研究室(ムツラボ)

ムツカドあたりから流れる音楽のごときニュアンスを

点検4月

21日間連続で何かを成し遂げるためのリマインドツールを活用してみたものの、見事に強制力が働かず(むしろ弱まり)、4勝17敗という結果で5月に突入してしまった。
もやもやしながらも激烈、鼻の奥にツンと来ながらもトロりと甘い、4月を表すならそんな感じか(どんな感じだ?)

4月1日の終わりにひとりで訪れたカウンターに、5月1日の終わりにも座っている無意識、つまりはお気に入りの場所、窓から見える馴染みの光景、癒し系の椅子、フレンチプレスコーヒー。

4月1日の終わりに、文庫版の村上春樹1Q84」の一巻を読み終え、5月1日の終わりに四巻(book2の後編だね)を読み終えようとしている(文庫版は全部で六巻まであるようだ、)。
4月の最初と最後に髪を切った、月2回切るのはどうにも気持ちがよいぜ。

仕事に関しては私的ロシアウィークと、私的スペインウィークを交互に秘かに日常化展開しながら、5月の「ラ・フォル・ジュルネ鳥栖」と「ラ・マンチャの男」の周辺に向けてうろうろしていた4月だった。

花見を二回体験した、満開の桜と満開の葉桜。
酒量が増え、眠気をいつも以上に感じ、うまく餌を見つけられないアリのようにうろうろしていた4月。

漫画「宇宙兄弟」を6館まで一気読みした。
さらに宇宙兄弟×リアル脱出ゲーム「月面基地からの脱出」@ZeppFukuokaに参加、福岡3回目のリアル脱出ゲームだ。またもや脱出できず、悔し愉しいライブ体験。
見ず知らずの三人組+見ず知らずのカップル+見ず知らずのオレ、偶然の組合わせ6人チーム、不思議だな、なんでこの場にいるんだろ、必死に脳内宇宙から脱出を試みる、人間って凄いんだ。

ライブ体験といえば、日経新聞での蜷川幸雄の「私の履歴書」を毎日熟読した4月、ものすごいタイミングで見た。
蜷川シェークスピア「シンベリン」@北九州芸術劇場
西洋の演劇を日本人の記憶と結んで上演する、蜷川さんが語っていた言葉を胸に見る舞台。
ハッとする仕掛け、演出、驚き、ため息、スタンディング、身体感覚、時空間を越えたリアル。

きっと5月もリアルとロマンチックの中間辺りで逢いましょう。