初夏を逃がす、折り返し
雨降らないっすねと書いた前月のある日から、雨は降り続くどころか災害レベルまで九州を浸した。
身近な結婚パーティーや、身近な葬儀や、法事やキックオフ、芝居やダンスや映画、祭の始まりから終わりまで駆け抜けた約1ヶ月。
初夏がどの辺りを指すのかはよく分からなくても、自分の中での今年の初夏がすでに折り返しているような気がして久々に書いている。
月曜日の夜に事務所のトイレの鏡を見る、ひどい疲れた顔を見てにっこり笑っても痛々しい。
北天神のビルに囲まれた昼間は、風の抜け道がないようで信号待ちのまま倒れそうな暑さ。
逃げ道、無駄な道、別の世界を予感させるスペースがないと危険だ、がちがちに固めた堤防は洪水を逃がさない、正面衝突はぶつかる力を増大させるだけだ
しなるように、かわすように、柔らかく、逃がさないとだめだ
天ざると生ビールを飲んで、静かに静かに本を読みたい、初夏の夜。折り返し。