6tsu角notes(ムツカドノーツ)

ムツカドあたりから流れる♪のごときニュアンスを

佐賀で浮遊した日のこと


JRで博多駅から特急で30分ちょい

少し車窓の景色を愛でる余裕もあり

佐賀駅からバスに乗り、県庁前で降りる。

味わいのある単館系映画館『シアターシエマ』に

曽我部恵一氏が来るとのことで

そわそわしながら出かけたのだ。

予想以上に閑散とした街をぶらぶらしながら



はっと思い出したことがある


オレ、この辺りで
夜中にぶらぶらして

不意に川に落ちたことがあるわ、、、。


大学の時の同級生の結婚式で佐賀に来た時

あれは10年以上前だと思うが

それでも、いい大人が

川に堕ちたのだ。

どぼんって。

さんざん宴会で飲んで

いつものクセで、1人で飲みなおそうと

ぶらっと街にでた

とても気持ちのよい夜で

ぶらぶら浮遊するように歩いていたら

不意に、どぼんって

墜ちて、酔いが一気に醒めて

ざぶざぶ、びしょびしょになって

うわー、どうしましょうオレ

必死に地上に上り


宿に戻ろうかと思うが

佐賀の街には街灯が少ない(失礼、、ですが)

全体的に暗い夜道で、ぽつんと

川からざぶんとあがった男がひとり。


道に迷ったらしく

タクシーを探すが

タクシーがいない



やっと見つけたタクシーは

ずぶ濡れの礼服姿の怪しい男の姿を見るや

乗車拒否。。。。


歩いて歩いて、ヘトヘトになってホテルに戻ったなぁ

ひとりで礼服を洗い


何事もなかったように、必死で

ドライヤーで乾かしたなぁ。


翌朝、その話で皆が笑ってくれたなあ

あの頃って、毎月誰かが結婚式やってたなあ



さて、シアターシエマのカフェスペースで聴く

曽我部恵一氏の歌声は

サニーデイ時代とも

曽我部恵一バンドとも

ひと味違い

今、現在のソカベさんの人生が

ギター一本と歌に込められているようで

柔らかいリズム

ささやくように

時には叫ぶように

空気を振るわせ

約3メートルの距離で

その空気を共有させてもらった

浮遊するように気持ちのいい時間だった


何回も、あらゆる場所で、いろんな形式で

いろんなスタイルで

曽我部恵一の唄を見てきたのだけど

やはり、最新のライブが最高だなこのお方は

ぼそっと、映画のこととか

映画館のこととか

シエマのデジタル化のための募金のこととか

彼なりの言葉で、歌うように

その気持ちを空気にのせるのだ。



ライムスターの宇多丸さんやら

曽我部恵一さんやら登場する

なんというか、ちょっと普通じゃないクールな映画館が

佐賀にぽつんと気炎を放っておられる

シアターシエマに皆出かけたらいいね


夜は川と地上の境界線に気を付けてね。