六ツ角研究室(ムツラボ)

ムツカドあたりから流れる音楽のごときニュアンスを

マブイの強度

朝なかなか起きられないものだから
朝カフェする余裕がなくて
携帯を触る余裕もなくて
日々の記録を怠るとシャキっとしないのだ。

前日のことを思い出すのは脳みそにはよいのかもしれないが、記憶にもやがかかっているので気持ちが悪い。

沖縄では魂みたいなモノのことを「マブイ」と呼び、マブイを落とすと言う概念がある。
普通に生活してても知らず知らずにマブイを落とすこともあるらしく、やたら喉が渇く時は要注意なんだそうだ。

何となく身体の芯に力が入らなくて、ぼぉーっとしてる感覚をリアルに想像できる無気力世代の僕などは、高校生時分の半分はマブイ落としていたに違いない。

さて木曜日、19#30。西鉄ホールにてギンギラ太陽Sの舞台「翼をください!さらばYS-11」を見た。

ゲネプロ(通し稽古)を見てるから、開幕して全国公演終えて地元へ帰還しての作品の成熟度とほかほかした熱が素敵すぎて感激した。
何度も込み上げてきて周りの目を気にしながら観劇。
モノには魂がある、モノは生きてる、モノには一つ一つ物語がある。悲しんでる、喜んでる。
彼らの芝居見ると、自分にモノを見る新しい視点が生まれる。
何度も見た作品だけど何度も同じところで心が震えるのは、普遍の真理がそこにあり、それを演劇メディアに乗せたこの作品にある強度だ。微妙に違うバージョンを放つことで強度はさらに増している。
ライブはやっぱ凄いな。

落ちかけてたマブイが戻ってきた感じがする。