六ツ角研究室(ムツラボ)

ムツカドあたりから流れる音楽のごときニュアンスを

不穏と驚き。月末記録

逃げる月を先回りして、なんとか仕事を終わらせることができたので、二月最終日、区切りの日曜日は
ひとり朝カフェ、ひとり読書(読書はたいていひとりだが)、ひとりワイン、ひとりDVDなどを集中して決め込む。
充実している冷蔵庫の食材もこの日を後押ししてくれた。

昨日もリアルタイムメディア(つまり世間)を遠ざけてしまっていたため
朝、目を覚まして携帯を見ると「そちらの津波は大丈夫?」みたいなメールがきていても、ぼんやりしてうまくリアクションできない。
「こちらは寒くなく曇り空です」みたいなとんちんかんな返信をしてしまった。
先日沖縄で地震が起きてから、なんだかざわざわする感じはしていたが、外国で起こった大地震に伴い、じわじわと不穏な情報が、どこからともなく伝わってくる。

TSUTAYAのスタバで「年齢学序説(博多大吉)」を読んでいたら
沖縄の放送局のSさんから、本日の宜野湾で開催予定のプロ野球「横浜VS楽天」戦が「津波の影響を配慮」して、中止にする旨を電話で知らされ、一気に地球規模的現実が目の前に現れて、シラフに戻った。
とりあえず仕事にからんでる興行だったもので、あちこち連絡を取り
一息ついてから続きを読む。
たまたまTSUTAYAで目についた本「年齢学序説」があまりに好みで読みふけってしまう。
我ら博多が誇る吉本芸人「博多華丸大吉」の
児玉清のモノマネをする方じゃない方(本の帯より)」の書き下ろし。驚いた、おもしろい。
いつの間にこんな本書いていたの大吉さん!おもしろいよっ・・・と心の中で弾みながら完読。
サブカル論文とでも言おうか、破綻してるけど無理矢理読ませる魅力的妄想的文章から、情念が染み出ているんです。
目指せ「水道橋博士」だ。
プロレス好き芸人として「アメトーク」の雛段に登場する筆者らしく、プロレスネタ、特に「佐山サトル」に対する考察などは素晴らしい。
博多華丸」の方が世間的にはメジャーだが、この本で彼のマニアックな妄想論文と切り口が次の展開に繋がりそう。
なんだか感動のまま読了。
その勢いでTSUTAYAの5階で「アメトーク」のDVDをまとめて借りた。
「中学生の頃イケてないグループに属していた芸人」
「熟女好き芸人」
「漫才コンビの○○じゃない方」等
大吉さんの考察を引きよせてあらためて見た。

うーむ
芸人の底力、人間の多様さ、そのものが面白くて発見多数。