六ツ角研究室(ムツラボ)

ムツカドあたりから流れる音楽のごときニュアンスを

地鳴り、ベルゼブブ、ブブゼラ

ちょうど8年前のこの季節、大分にあるサッカースタジアムに向う列車に乗っていた。
その日は、イングランドVSメキシコというスペシャルな対戦の日だった。
JRの車内は陽気なメキシカン達でまるでお祭り
テキーラを一気飲みしたいテンションを抑えるのに必死なひととき。
スタジアムには、仕事の助っ人として急遽呼ばれていったのだ。
まさか、ワールドカップの仕事に関わることができるなんて、キャプテン翼世代のサッカー少年にとっては夢みたいな出来事。
しかし、喜びいさんで着いた瞬間からいきなりトラブル連発で、軽い助っ人のつもりが
現場の責任者に祭り上げられ、某代理店の新入社員の現場研修指導まで任されパニックだったから今でも忘れられない仕事のひとつになった。
あの出来事から仕事が面白くなった。トラブルいつでも来いと腹をくくった。
ワールドカップは特別のライブイベントだ。
メキシコ人とイギリス人
の喧嘩を仲裁しながら
地鳴りと共に始まったあのキックオフの光景が忘れられない。
ワールドカップの楽しさを肌で感じた。

今夜またワールドカップが始まった。
あの日と違うのは今夜、部屋でPCの前でウイスキー飲みながら、ユーストリームで見ている。
あの日見たのと同じなのは、地鳴りのような「人の集った音」
これがワールドカップの醍醐味ですな。 (@soccer live at http://ustre.am/j1xO )

南アフリカの民族楽器、ラッパのような「ブブゼラ」の音色がスタジアムを彩る。
音はやかましければやかましい程、静寂に近づく
不思議な光景だった。
まるで蝿の大群の羽音のような響きと静けさ。

旧約聖書に出て来る、異教神である「ベルゼブブ」は蝿の姿をしてる。
ブブゼラという楽器の名前の響きを聞いた瞬間、ベルゼブブを連想した。
音色を聞いて「やっぱりね」と思った。

スタジアムには神が宿っているに違いない。