六ツ角研究室(ムツラボ)

ムツカドあたりから流れる音楽のごときニュアンスを

擽る9月、絡む10月。

知人の結婚祝いのお返しにいただいたエビスビールを空けている。
部屋で飲むエビスがこんなに濃厚な感触とは驚きだ。酔った勢いでその刹那、なんだかデジャブがやってきて
デジャブのまま10月に突入した。

最近気付いたことがある。
「隣の寺」と「道の猫」と「事務所のドアのカラフル」
この3アイテムが毎日に少しずつ色を付けている。
無くても生きていける、しかし無かったら少しずつ殺されてゆく
毎日はそういった真綿殺人的な事が溢れていて、それを包み込む一見役に立ちそうもないモノが必要なのだ。
それを考えていて道を歩いていると
もわもわしたボールが道に落ちており、じっと見てたら変化して徐々に大きくなって、それが実は近所の猫だった。

数日前、東京から仕事がらみの打ち合わせで飲み。締めのラーメン屋に向けて歩いていると、大名でコスプレ大道芸人フリーザ」に出合った http://movapic.com/pic/201009300041104ca35e169e458

さて10月、毎月やっている演劇の座談会。今月からランチタイムに実施、デパ地下のお弁当を食べながら見て来た舞台を反芻する
先月は、地元の役者さんがやる「落語」をたくさん見たのだ。
そのテイストに感化されて古典落語の映像や文書を、暇があれば眺める日々。
「人間の業の肯定」
立川談志さんは落語をそう表現した。
座布団の上で展開される深い味わい。
「業(ごう)」が深ければ、笑いも起こる。
歳をとったら少しずつ分かる世界がそこにある。

擽られた月が終わり、何やら新しい月はねっとり絡み付くではないか。
昔「九州厚生年金会館」と呼ばれたホールが「北九州ソレイユホール」として復活。
オープニングイベントに出るために小倉入り。
シックに黄泉がえった空間で古くて新しい「パイプオルガン」と、能「松風」を見た。
帰り際、なんやかんやあって福岡に戻った。
トラブル気味な出来事も反転したらにっこりな出来事になる
この体の絡み付き方は好物だ。

「低い姿勢でハイタッチしたい気分」とツイートすれば
「タッチ」とリツイートしてくれた人がいた。
なんかいいねそういう感じ。
ああ疲れ過ぎて眠れない。
もうすぐ冷蔵庫のエビスも底を付く。
明日も小倉に行きます。