六ツ角研究室(ムツラボ)

ムツカドあたりから流れる音楽のごときニュアンスを

凡庸なお盆の寝煩。

8月の13#14とお盆時期が今年は土日で、暦通り休みをとることができ、なにげにほっとする。
リズムが崩れなくてよい。金曜と月曜は普通に仕事して、そのうち少しタイミングをずらして夏休みをとろうかな・・・と思い巡らせる時が一番うきうきして楽しい。
結果、休みをとらなくてもそれはそれでよしとしてしまう(いや、休もう、旅に出よう、崩すのではなくリズムを変えるのだ)。

今年も日本各地の夏フェスをスルーして、皆のフェイスブックの更新情報をつまみで部屋飲みしたさ。
先週の“イスラデサルサ”でそこそこのフェス体験したので、リアルな感触と過去の思い出ミックスで
“エア・ライジングサン”とか“エア・サマソニ”とかついでに“エア・阿波おどり”まで脳内で実現
フェイスブックはなかなか使えるツールです。

寝煩(ネボン)という言葉があるかどうかは分かりませんが、このお盆は凡庸に煩悩のままにこれでもかと部屋飲みし、たくさん眠った。腰と背中が痛くなるまで寝た。しあわせだ。赤ワインもたくさん空けた。
おかげさまで、これから一年のイメージ(誕生月なもので)もだいたい固めて、やるべきことも決めた。
周りの人があまりにも里帰りしていたのでやはり、久々に実家へ。仏壇に手をあわせるために、バスに揺られて日帰り帰宅したのだ。
実家といっても早良区なので、かれこれバスで片道40分くらいしかかからない。
しかし、母は盆も非凡に働く人なので、誰もいない実家に痕跡だけ残してきた。
テレビ見ない生活してるので、ちょっとしたことが驚きで良いんです。
地デジ転換を当たり前に乗り越えたらしい母は最近テレビを買い替えたらしく、
実家のデカく新しいテレビで久々に“アッコにおまかせ”を見たら、アッコさんがだいぶ老けて見えたのです。
なんなんだろ、この浦島太郎感。
昔読みかけてた文庫が目についたので、鞄に入れて帰りのバスに乗る。
奥田英朗ウランバーナの森」
70年代後半のジョン・レノンとオノヨーコ(らしい人々)を登場人物に、架空の物語が展開。架空だけどエピソードは史実に基づく、だけど架空なのでとても自由に描かれる。
つまりこれは時代劇みたいなものだなと思いながら、先日試写会で見た「ジョン・レノン、ニューヨーク」と対比させながら読む。立体的にジョン・レノンとその時代が見えてきた。
BGMは「ダブルファンタジー」しかないでしょうこれは。

バス降りて髪を切る、担当してくれるエグザイル似の男性カットマンは若者だけどとても職人気質。
ひとことも口を訊かないが、実に丁寧にやってくれる
今年からこのカットハウスに行くようになり、寡黙なエグザイル似との出逢いを密かに喜んでいる。
そんな彼が珍しく口をきいた

「何でこんなに髪がいたんでるんすかっ」と
やや怒りぎみに。

「何でと言われてもね、お手入れとか雑なんですわ、炎天下のコンサートにもいったのが原因かも」と恐縮しながら言うと

「トリートメントをもっとしっかりしたほうがいいっす」みたいにぶっきらぼうに。

ごめんよ、もっと気をつけるよ・・・と心の中でつぶやく。

用事を済ませて頭も気持ちさっぱりしたのでで帰宅。

昨日に引き続き「TED」を見ながらワイン、届いたばかりのやや真面目なDVDを見ながら気がついたら眠っていた。

まだまだ眠れる、夢の続きも見られる。
静かに過ぎる煩休み。