六ツ角研究室(ムツラボ)

ムツカドあたりから流れる音楽のごときニュアンスを

西へ向かうあの感じ

ここ2年ぐらいはこのブログの更新頻度がさっぱり上がらず、しかし8月下旬から9月あたまはいつも記録されている。それもだいたい、西に向かって移動しながらうきうきした気分で書かれている。
うきうきした気分というのはきちんと思い出せるものだ不思議に。

元々が西地区に縁があった、早良区(小さい頃は西区だった、早良区が小さい頃じゃないよ)生まれで、夏の海水浴は一番近くの場合は「生の松原」、それでも小さな子供にとっては“海は遠く”にあったのでうきうきした非日常で、ケヤなどに行こうものなら大遠征の大冒険であった。

高校生(福岡西陵という、西の山の中にあった)の頃、自転車でよく向かったのはやはり西だった。
通学用の低スペックの自転車(チャリと呼ばれた)で二見ヶ浦までたどり着いた時の疲れと達成感。
それから競技用とトレーニング用の自転車(今でいうピストバイク)を手に入れた僕は、さらにさらに西を目指す、唐津を越え、山を越え、佐世保まで普通に行ける脚力を知ったとき、自信を手に入れた(今じゃ信じられない強さだ)。

大学で車を手に入れた、西の海に遊びにいった、大人になってバーベキューで行くのもやはり西の方なんだよね。
バーベキュー的な集団遊びがあんまり好きじゃないぜたぶんおれ、、とこの辺りで薄々気づいた。

数人でチャリで競争して二見ヶ浦に無理して走った時のあの感じ、ひとりでもくもくと佐世保までトレーニングした時のあの感じ、そちらのほうが喜びに満ちていた。

それからまだまだ歳を重ねて、酒を呑みたいので車も捨てた、自転車にも乗ってない。徒歩か公共の交通機関を自在に操る40歳。

sunsetライブに向かうのはなぜかあの楽しい感じと同じ質感(失陥?疾患なのか?)がするんだぜ