六ツ角研究室(ムツラボ)

ムツカドあたりから流れる音楽のごときニュアンスを

毎年恒例ひとり忘年の宴。

仕事納めの翌日、誰にも会わず、誰ともしゃべらず、我が内側とだけ過ごす。
毎年恒例の1日。

物理的な距離は必要ないが意志が弱いので自分の部屋では敢行できない。そこで今年もバスで100円区間にある巨大な温泉施設の個室に篭る。
年賀状を書き、一年を振り返り、酒を飲み、貝汁定食を食べ、湯に浸かり、緩んだ肉体を目の当たりにすると、来年やりたいことが聞こえてくるのである。
この夜、来年のほぼ日手帳を解禁し、さらに、“快”を感じることのできる小説を一冊読むことにして自分の好きなことを確認するのだ。
持ち込んだ本は“椎名誠”の「新宿遊牧民」。
堪らなくドキドキする物語(実録)に、一年かけて散らばった自分のいろんな感情をいったん集約して合宿的に過ごす一夜のお供にさせていただきましょう。

あっという間の一年間、ものすごく愉しかったぜ
とにもかくにも感謝祭。

来年もたくさん楽しめますように、少しでも誰かの役にたてますように。