六ツ角研究室(ムツラボ)

ムツカドあたりから流れる音楽のごときニュアンスを

申し送る

年末のNHK紅白歌合戦は、例年のように、実家に帰りベロンベロンになりながら見たので結局あんまり記憶に残っていない。

母と姉、姉のゲストと僕のゲストの計5人。コザクラインコ一羽、産み放たれた卵5ケ。
さすがに無精卵5ケは産み過ぎてるので、調べてきたことを母に少しレクチャー。(適度にストレス与えないと、発情が止まらず、寿命を迎えてしまうのだとかなんとか、偉そうに俺、聞きかじりの知識をね)
とはいえ大晦日は、普段見かけない大人が四人もいるのでコザクラさくらはものすごく緊張しているようで、そそくさと篭の鳥となる、これで抑制されるのかも。

人間たちは弛緩しきったらしく、ビール、ワイン、日本酒と際限なく飲み、母以外へべれけ。なんというか、近しい距離感って瞬間、憎悪に変わる時があるようで怖くなる。そうならないように、半分無意識に、それぞれ“役割”におさまってる感じがちょっと面白い。
めったに会わないからこその貴重な年末雑時間。

へべれけの中でも、美輪明宏の「ヨイトマケの唄」が流れてきたらそれぞれの角度で画面に釘付けになった。
なるほど、ショートの黒髪、黒系でまとめた美輪さん、実にやっぱりとても凄まじかったな。唄の力が立体的に飛び出してくるようで、唄というより表現、語りと叫びと嘆きとつぶやきが混在していて
さっきまで侃々諤々やっていたのに鎮まりかえる一家団欒。他の家庭でもそうだったのだろうか。



正月三ケ日、まったく早起きできず。新しい手帳に昨年の自分からの申し送り事項をかりかりと記入して新年を過ごした。
手帳の最初のほうだけ充実して字がやたら綺麗というのはいつものことではあるが、えいや、毎日新年状態を持続するウルトラCの技で今年は淡々と乗り切ることになっています。

さあ、一年のはじまり。