六ツ角研究室(ムツラボ)

ムツカドあたりから流れる音楽のごときニュアンスを

5月ごうごう

最終週に梅雨入り。
5月の最終日はKBCシネマで「戦争と一人の女」を見た。
事務所で仕事に一息つき、左斜め上に視線を上げる、時計の針の21時半すぎ、KBCシネマのサイトで22時05分上映開始の表示を見つけた、今夜で最終日、これはイケてる。
原作は坂口安吾、監督は若松孝次二門下生の井上淳一、脚本は荒井晴彦寺脇研がプロデュースで、出演に村上淳永瀬正敏、脇に柄本明、予算1200万円のインディーズ風味たっぷりのおご馳走である。
作品を取り巻く空気感、永瀬とムラジュンの存在感、彼らを繋ぐ女・江口のりこの不思議、おいしくいただきました。

5月は実に楽しいひとつきだった。
ラ・フォル・ジュルネ鳥栖」で幕開け、海の中道の初夏フェス「circle」はいい風が吹いていた。趣味で始めた“中洲deシネマ”は第4回目の上映で「シネマ☆インパクト」の第二弾を終え、加速度的にいろんなものを巻き込み始めた。このギリギリ感のバランスを俯瞰で見なきゃ、おもしろくなくなるからね。
面白さの皮を被った義務と虚栄に染まらないようにしないとね。
でもインディーズがメジャーを喰う痛快を、僕達は目の前で感じることができるかもしれない。

来月で終わるサッカー関連の仕事と、これから始まる相撲のプロジェクトの準備と、お芝居関連のPR関係もろもろと、六月の歌舞伎と八月のミュージカル「レ・ミゼラブル」の企画とかそれに伴うプレゼンなどなど盛りだくさんでお届けした5月。

最終週に、M氏プレゼンツの「古地図を読み解く」講義を聞いた。
目の前のモノやコトは奥行きがある、それは人の好奇心や探究心によってどこまでも面白くできる。
なんとも不思議な三人のオヤジに囲まれ、酒を飲んだ。自分のやっていることと紐づいていくイメージがバシバシと、最近体力減退してるので、それをどうにかしなきゃだな、やあやあ夏がやってくる。