六ツ角研究室(ムツラボ)

ムツカドあたりから流れる音楽のごときニュアンスを

新生活と眠りの精度

『家路が幸福ならば、人生は幸福だと思う』
これ、積水ハウスの広告のキャッチなんですが、そういうおおげさ加減をやさしく頷けるほどに7月は足取り軽く部屋に帰った。
梅雨の最高潮を経て夏が加速度的に姿を見せた。珍しく出張も一切無く、自分の足元をチラ見しながら一ヶ月を過ごしたのであった。
ブブゼラが聞こえなくなったと思えば、新しい部屋からは車の騒音を掻き消す蝉の音。眠りに入る瞬間と目が覚める瞬間の風景、汗をかいて目覚めてシャワーを浴びる毎日の新鮮さ。やっぱり引越してよかったな。
たった二年しかたっていないのに、層になって停滞しているカサブタ的なものを一ヶ月かけて皮膚から剥がした。
出て来たのは綺麗な肌。

ビルの1階に八百屋があるのだが、早く帰宅できる夜は野菜を調達し、家メシにする
いつまで続くか不明だが、このロケーションとシチュエーションがすっかり気に入っている。
独り上手のスキルが精度を増している気がするが、それでも三分のニはなんやかんや外食なので、ようやくバランスが取れてちょうどよいのだろう。
8月になったら、未経験の近所の飲み屋さんに思い切って行ってみようと思う。


追記
『抜け殻』。夏だから蝉ヌード。 http://movapic.com/pic/201007272341464c4ef02a9f6f5