六ツ角研究室(ムツラボ)

ムツカドあたりから流れる音楽のごときニュアンスを

域値、感触

1月と2月がまたがった週。
ゴスペラーズのメンバーがインフルエンザにかかり、中村勘三郎さんは3月の博多座での歌舞伎の休演を発表し、エジプトでは大規模デモが起こり、
宮崎には火山灰と鳥インフル
我が家のPCがクラッシュしたので、DVDもユーストリームも見ることができない。
それで、静かに静かに過ぎる時間。
本でも読むか・・・とはならない。
読もうとしたら寝ていた、すやすやすやと毎日。
早寝遅起きを繰り返したので、そろそろ身体が勝手に早起きに自然に移行する時期。
だんだん気温も暖かくなったし。
すこぶる健康になると、ベッドのスプリングの固さとか、ベッドそのものの小ささとか気になり出す。
伴って「物欲」が出てきた。
「欲望」はいろんなものの動機になるので嬉しいもの。
調子が悪いと、欲望の域値が低く低くなる。
今それをぐいぐい高めに調整してるところ。


昨夜、博多座で「坂東玉三郎特別公演」を見た。
夜の部「海神別荘」の独特の空気に驚いた。
中村獅童が、荒々しさを抑え、膨大なセリフを放つ。
なにしろ舞台は海の中、今回、玉三郎さんが選んだ「泉鏡花」の世界。
人間と、人間じゃない者が交わることで物語が展開する。
いわゆる日常の時間から、ふっと博多座でこの世界観に入ってみると、価値観の崩壊が気持ちいい。
玉三郎さんの特別なオーラに関しては、感じるだけでいい。ただそこにいるだけで光っている感じ。
終わってから、Hさんとしのごの舞台について話してみたものの、玉三郎さんについては「感じてみる」しかなかろう、と。

住んでいるところのすぐ近所なのに、いったことのない飲食店がたくさんある。
なるだけ外食しようマンスなので、お初の焼き鳥屋で食事した。
この日もやはりそうだったのだけど、行ってみて
「なんていい店なんだ」と思う店が多すぎて、また行きたくなるので、なかなか新規開拓が進まないのが悩みの種。

追記
夕方、歩きカップラーメンをしてる若い女子とすれ違った。
歩きながら箸で器用に喰らうくらう。自転車の片手傘、片手携帯と同じぐらいのインパク
なかなかの技にいろんな意味で感心した。
携帯が鳴ったらこの子はどんな動きを見せるのか、とか興味があってしばらく観察したが、軽いステップで麺をすすりながら遠くへ消えていく。