六ツ角研究室(ムツラボ)

ムツカドあたりから流れる音楽のごときニュアンスを

森崎書店の日々

ソラリアシネマは、天神のランドマークであるソラリアプラザの7階にあり
3つのスクリーンを持つ劇場だ。

ソラリアプラザが「福岡スポーツセンター」という施設だった頃、「センターシネマ」という再映館があった。
小学生、中学生の頃、早良区から天神にどうにかこうにか出てきては500円で再映作品を見た。
ソラリアシネマはその流れを組んでおり、3つのうち1つは再映館として機能している、メルマガ割引なんかを駆使すれば600円で見られるので、あの当時500円だったことを思うととてもリーズナブル。
現在はTSUTAYAで旧作DVDが100円で借りられる世の中になったが、その凄さを享受しつつ、映画館で安く見られる素敵な世の中でもある。

そんなわけで、ソラリアシネマは我がホームスクリーンと言うべき映画館。
ちなみに、「ボリショイサーカス」や「スケート」を楽しむことができた施設としての「福岡スポーツセンター」は無くなったが、 「ソラリアシネマ」や「ソラリアスポーツ」を運営する事業会社として生きている。

そのソラリアシネマの番組編成がある時からとても興味深いものとなった。
メジャーからマイナーまで幅広く、上映サイクルは短く多種多様。
なんでも、ひとつの配給からのしばりが無くなったとのことで、作品仕入れの裁量が広がったようなのです。
だから最近のソラリアシネマは、企画上映もあるし、“ロードショー後”かつ“DVD前”のタイミングでね再映作品がガンガンかかったり、番組表チェックは2日に一度はしておきたいところ。

そんな今日この頃、「森崎書店の日々」を見た。

これなかなか地味で味わいのある作品、舞台は神田、神保町、そう、あの古本屋街。

東京に行く時には「下北沢」と「神保町」はマストでスケジュールにいれる種類の人間にとっては、これを題材に映画ができるのだとしみじみ見た。
都会とカフェの生活に疲れた女性、新しい生活には古本屋のオヤジ、店番、喫茶店、本との出逢い、暮らす人々の匂いやリズム、そこからの旅立ち。

久々に神保町でカレーが食べたくなった。