六ツ角研究室(ムツラボ)

ムツカドあたりから流れる音楽のごときニュアンスを

金曜日の九州新幹線

3月の博多駅ビルリニューアルと、九州新幹線の全線開業に向けてざわざわし始めた福岡。

博多駅周辺が一気に展開することは、現在の福岡の街の中心である“天神”にも刺激を与えるわけで、お祭り好き気質の福岡人は皆そわそわしているように思える。

昨夜、博多駅近くの老舗ホテルのバーの春企画の打合わせに参加したのだが
博多駅特需を期待の一方、駅ビルの「お客様を駅から出さない」強力な囲い込み作戦に戦々恐々なんだ。
そうだよね、時間がたっぷりあれば駅周辺も歩こうか、ってなこともありますが、駅ビル回遊で散々時間を使ってタイムアウト、そのまま帰宅ってことはあり得る。
鹿児島に仕事がらみで行く時なんかまさにそれで、駅ビルと天文館あとは目的地へ・・・だものね。
駅から少し歩いて散策すると、古くからの街並みや、風情のある飲食店に出逢ったりするのですが、なかなかどうして行けてない。
博多駅周辺は古いお寺がたくさんあって歩くと楽しい街並み、福岡在住だからこそ今回の駅ビル展開はその辺りの再発見に繋がることを期待している。
さて、老舗のバーだが、20年前から毎晩必ずピアノの生演奏がある。一日も欠かしたことがないという凄い空間。
そのブッキングマネージャーから「Sさんを紹介して欲しい」と連絡が入った。
何でも、4月からの企画にどうしてもピアニストとして参画して欲しいと。
しかしこちらの知るSさんは、音楽の人ではあるが演奏者ではなくどちらかといえば裏方の人。
本人もそれを表には出さないが、打ち合わせの最中、バーでピアノを前にするとその瞳に灯りが点るのを僕は見逃さなかった。
彼のピアノを聴きながらこのホテルのバーを普段使いできたら素敵だなと思う。
人間は多面体の生き物だから驚くべきことでもないが、話をしながら痛快な気分になった。
何歳になっても変化は起こせるのだ。さて自分はどうだ、と問うてみる。

金曜日、朝から博多駅へ。
忘年会で知り合ったJRの方からお誘いいただいた「九州新幹線試乗会」に参加するため。
この日はビジネスマン中心か、スーツ姿が大半。
博多〜熊本エリアを新車両で往復した。
全線開業すると、博多〜鹿児島まで一時間と少し。鹿児島〜大阪が新幹線で結ばれることにもなる。さて何がどう変わる?
そこに愛や恋はあるか、生まれるか?
少し先の未来のことを考えるのは悪くない気分
筑後船小屋駅」とか、「新大牟田駅」とか田園風景を高速移動。
乗り物は楽しい、男子的ウキウキ、前のオジサマ達は酒盛りしてらした。
http://movapic.com/yanaichi/pic/3342978

隣に座ったOさんと少し先の仕事の話をした。

午後、事務所に戻り、ほんのわずか先にある「鳥栖市」の資料を何度も改訂する。
電話のこちらでは伝わらない思いを身振り手振りで、きっとあちらでも同じように。「とことん意見を出しあいましょうよ」と、縁あって仕事する(かもしれない)Fさんへメッセージ。
これも大きな視点で見ると今回の新幹線開通に関連している。
交通と流通と感動は常に連動している。
駅ビルのメインである「阪急」はなんといっても「宝塚歌劇」を産み出した鉄道会社だからね。
「JR」も「西鉄」も「お役所」も「自分」も、変化を起こしたがっているのです。