六ツ角研究室(ムツラボ)

ムツカドあたりから流れる音楽のごときニュアンスを

2週間

福岡は元気です、少し寒い日が続いていますが、とにかく元気なのです。
いつものように女の子は綺麗で、男の子は不器用だ。卒業や進学や就職のシーズンで、夜には店の前で、二次会の場所を決めかねている集団がわいわいして、街は明るい。

いつもより少し意識して外食と外出と観察を増やし、いつもより少しお金を出し、なるだけ直接的にあるいは間接的に語られないこと、まだ語らない人のことを思い巡らせてみる。静かに耳をすませること、普通を味わうこと。それがこの2週間意識的にとってきたスタンス。

何を書いても文脈がそれを意識させるし、何も書かなくたって意識させる。
言葉どおり、地面を根底から揺るがす現実が起きてしまったので、そこから新しい未来が始まる、と思いたい、実はまだ自分自身も目の前に静かに積み上がる「延期、中止、払戻」という言葉とその奥の現実的な作業に日々ジリジリしている。

メディアからたくさん言葉が溢れ、そこに希望を感じた。
しかしやはりそこに作為も感じることもある。
だから行間や、空白をきちんと読み取る耳や眼や身体能力が必要だなと思う。

少しずつ復旧→復興のムードを感じるのは、2週間経過して、スポーツや音楽や演劇や笑いの出番を感じること。
とはいっても、それはまだ、はやかろう・・・という地域もある、それを思うと距離感がとても難しい。
福岡はとても元気なのだから、その視点から物事を見ることがやはり良いのだろう、
そういうこと考えだすとループしちゃうので、糸井重里氏の言葉を補助線にして、2005年の福岡の地震の際の自分の感覚と、今の自分の仕事と生活を引き寄せて生きてます。
それぞれに夜がきて朝がくる。
明けない夜はない。