雨傘
日曜日、朝から柔らかい雨。
後をひくような官能的な雨。
何度もみた名作「シェルブールの雨傘」のカトリーヌ・ドヌーブの美しさと不幸な表情が忘れられない映画。
長い長い年月が流れて、ソラリアシネマの再映館で
「しあわせの雨傘」をやっている。
「シェルブールの雨傘」へのオマージュらしき場面満載で、とても愉しくアイロニカル。
何しろ、雨傘のお店ではなく「雨傘の工場」を運営するメーカー社長夫人がドヌーブだもの
あれから苦労したよね彼女も(と、勝手に心で拍手)
ややぽっちゃりしたがドヌーブが顕在(松坂慶子的に美人)で、やさしく従順な主婦
からの経営者、果ては政治家へと変貌するサマに苦笑してしまう展開のテンポの良さ
1977年のフランスを背景にしているのでどこか牧歌的で憎めない揺るさのバランスが良い。
登場人物のファッション、ダンスホールや歌なんかも
レトロフューチャ-感もあってとても気に入った映画でした。