六ツ角研究室(ムツラボ)

ムツカドあたりから流れる音楽のごときニュアンスを

ルーチンとギャップ

先日開幕した博多座の1月公演「EndlessSHOCK」を見てからというもの、主演を張っている“堂本光一”くんの眼差しが頭から離れてくれない。
ああ、今夜も彼はあの激しさで舞台を踏むのだ、そして今月中は博多に滞在しているのだ。
見たのはゲネプロ(公開リハーサル)なのだが、隣り合わせた記者さんと、彼のルーチンについての話題になった、憶測の域を出ないが、シアトルマリナーズイチローを連想させるようなものだった。
僕たちが期待するような、「博多で空き時間に何をするのだろう」とか、「何食べるんだろう」とか、そういうことは終演後すべてぶっ飛んだ、彼の仕事の壮絶さと、涼しげな目元の奥にある強い意思を見せつけられたから。あまりにも圧倒的に。
ミーハーな目線とは別に、彼の“仕事”にがぜん興味が出てしまった。
なにしろ、博多座では1/7〜31の1か月34回公演、そのうち1日昼夜2回公演が実に11回ある、一回当たりの上演時間は3時間超、、休憩があるとはいえ、終演の堂本光一(と、内博貴ほかの主役クラス)は出っぱなし、動きっぱなし、叫びっぱなしの跳びっぱなしである。
休演日は二度だけ、テレビ収録などの外せない仕事を東京で入れるとなるとこの休演日しかない。
ちなみにこの「SHOCK」シリーズは、東京・帝国劇場で2000年から毎年続いている。
少ない年で約40公演、多い年には何と100公演も上演されている。毎年のその公演すべてに堂本光一が主演している事実にくらくら来たよ。あの運動量と涼しい笑顔のギャップ・・・。
今回初めて、東京以外で上演される地が博多座となった。
つまり、堂本光一を中心とする一座は、博多での生活を含めての仕事、初めての一ヶ月になる。
続けて2月〜4月はホームグラウンドの帝劇で3か月、105公演が予定されている。
その間も、テレビで彼は涼しい顔で周囲を笑わせるのだろう。

彼のルーチンを想像する。我がルーチンである“歩いて帰宅”する道すがら。
なんというか、おこがましいんだけど、圧倒的な仕事をしている存在がそこにいて、圧倒的にギャップを感じると、がんばれるよね。
福岡の1月にはそんな凄さがあるぜ。