六ツ角研究室(ムツラボ)

ムツカドあたりから流れる音楽のごときニュアンスを

アフターパーティー・冬

グランドハイアットで開催された“音楽”関連団体の会合に参加した。会費制で立食(ブュッフェ)でビンゴゲームとかある感じの、こういうの“パーティー”と呼ぶのだろう的な、200名越えの、いや300名はいたかな。

昨年は(3月以降はやはりそうだがそれ以前にもやはり)100人どころか、10人以上集まるような会に(ライブとか演劇とか映画とか主催イベントなんかは除くが)も縁がなく、どうやってこういう場で立ち振舞いしてたのかを忘れてしまっていたのです。
本来苦手な状況下です、片手に水割り、片手に偽り。たびたび訪れる“ポツネン”とした瞬間や、退屈しないふりをしてる自分の感覚をだんだん思い出してきた終盤、この人はきっと遠くの人(物理的にも精神的にも)だぜアンテナを働かせ、なるだけ日頃接点の無さそうな人や会話が弾みそうもない人や明らかに自分に興味を持たなそうな表情の人を見つけては気まずい空気に身を置くのだ。パーティーではアウェイ感を楽しむのが密かな楽しみさ。

でも、少し疲れるぞ。

さて、アフターパーティーである。
きらびやかな会場をエスケープして(実際はパーティー終わりのタイミングだったが)
妖しい暗闇の世界へ。猥雑な匂いを求めて中洲、人形小路辺りを徘徊する3人組。
お相手のお一人、普段はライブハウスのオーナーであり、自らもジャズピアノを弾くミュージシャンでもあるS氏。
昨年から、ホテルNのジャズバーで週一レギュラーを持つ。
もうひとりのお相手は僕と同じ事務所で仕事をする先輩O氏、音楽からスポーツからレジャー系イベントまで幅広く手掛ける尊敬すべきプランナーである。
真冬のアフターパーティーに集まった3人の共通点は、真夏の“サンセットライブ”である。
僕は単なるヘビーユーザー(意見とアイデアはありますぜ)、あとのお二人は制作そのものに深く関わるから、交わされる話題が尽きない。
昨年のステージひとつひとつの感想、振り返り、疑問、今年のテーマ、展望、希望、意見、
鶏の炭火焼き、片手に生、片手にも生。
2012年のサンセットライブは20周年なのだそうだ。2012年の梁瀬は40周年なのでつまり福岡で一番面白く展開してきた夏フェスと共に年を重ねてきたのだよ。
音楽を取り巻く環境は劇的に変化し続けてて、だからますますライブは面白くなる。
どうなるのだろう今年の夏は。
冬からそれを思い描くことのできる幸せ感。