六ツ角研究室(ムツラボ)

ムツカドあたりから流れる音楽のごときニュアンスを

湯たんぽ、濡れタオル、無精卵、風痛く、鹿児島。

この数日の急激な冷え込みが身体にこたえる
全国的に寒波の訪れが約一ヶ月早いようで、そういえば毎年年明けにやってくる悪寒のようなニュアンスが身体を包むのだ。
常々体調は良くないが、すこぶる具合が悪い。
芯から冷えており、身体に力が入りすぎて肩もガチガチな上、痛風のような症状が右足付け根に勃発。
無意識に飲むビール、無意識に喰らう炭水化物、ツケが来たのか、ガタがきたのか。
しかも冬場は、太古の記憶か、身体が食べたものを蓄積しようと、生命維持メカニズムが働くのでお腹回りの肉が落ちないことこの上なし。生きているというのは、なんというかあらゆる変化の波に対するサーフィン的な技術が要求されるものですね


いろいろ会合が重なるのだけど、この夜は早目に帰宅し
湯槽に浸かり、ほくほくした状態で文庫本を読んでいたら眠ってしまい、ぬるま湯につかった状態で覚醒した。
部屋が乾燥しまっくているので濡れタオルで空気を湿らす。それから“湯たんぽ”をこの冬初めて発動させた。
くー、しみじみ暖まるぜ。


夜中、ごとんという音で目が覚める。
身体全体で抱きしめていた卵形の湯たんぽがベッドから落ちた。

あ、産み落としてしまったよ俺。

ぼんやりと思って、再び深い泥の眠りにおちる


実家の母が育てている“コザクラインコ”のサクラが、立て続けに卵を産んだそうだ

一羽しかいないので無精卵だね

本能とは不思議なもので、発情は、自分の姿を鏡で見ることでも起きるし、背中を撫でられただけでも起きる。
チュッチュとくちばしをつついても起きる。

うちの母、サクラを発情させまくっとるねこれは。
本能だけを刺激させまくると、卵を産み続け、骨は細り、命の危険にさらされるのだという

命を保つために必要なものは何だと思いますか?



“ストレス”なのだそうだ。


別に教訓にするつもりはないが
嫌な感じや、一見不必要だと思われる負荷が僕らを生き永らえさせているのかもしれない。


最近朝の寝起きが悪い、寝起きが悪いから混雑する時間帯のバスに乗ることになる
人と人が密着すると、視線とか息づかいでその人の思念(みたいなもの)が近づき過ぎて苦しい。だから、そういうの苦手なのだが寝起きが悪いからね。
ふと、マスクを着けてバスに乗った。
布地一枚のフィルタがあるだけで、気持ちが楽になる、これはいったいなんだろね。


朝、事務所で一仕事して、九州新幹線で鹿児島入り。

予想に反して寒いのなんのって。
そうはいっても往復のわずか二時間、されど貴重な二時間。