六ツ角研究室(ムツラボ)

ムツカドあたりから流れる音楽のごときニュアンスを

酒と花

昨年の同じ時期のブログで、稲垣潤一の“April”が別れを描いたものだったと知ったこ、とか、花見のことなどを書いている
http://d.hatena.ne.jp/yanaichi2/20120401
気持ちに付随する場面を少しでも記しておけば、一年前のことはわりと思い出せるな。
今年は平均から一週間以上、開花が早かったこともあり、3月中旬〜下旬で花見ムードは終わった感がある。
花見らしい花見はしなかったかわりに、中洲の川にイベントスペースを作って水面から浮かび上がるバルーン(色が次々に変化する)を“桜”に見立てた、夜のお祭り的なものに出掛けたり、従来の花見を昼に開催したメンバーの店で、夜の二次会にだけ参加し、参加者を“桜”に見立て、鍋を囲み飲む。変化球な花見の春。
いずれにしても、理由をつけて飲んだのだが。


何年前の話だったか、その店のカウンターでひとり飲みをし、隣り合わせた女性と妙に話が盛り上がって深酒。そのまま深い時間まで、、、っていう事があった。
とはいえ、全くロマンチックなことなく、どちらかと言えば激論は深くなり、はしごしたお店のワイングラスがパリンパリンと割れた場面だけが蘇る・・・(恐ろしいフラッシュバック)
気がつけば朝、自分の部屋で目を覚ます、、あれどうやって帰ったのか?記憶がない。
携帯が鳴り、さきほどまでの女性から。どうやら彼女も無事帰宅して似たような感じで目を覚ましたらしいのだが、その発言が無事じゃなかった

「目を覚ましたら半裸で、自分の部屋なんだけどどうやって帰宅したか覚えてない。鞄の中身がぐちゃくちゃに散乱している、しかも財布がないの・・・」。
わー、ヘビー過ぎるぜ(苦笑)。たぶん三軒ほど行って、こちらが会計してるからキミは財布出してないと思うんだよね、、みたいな記憶探偵的なやりとりがありつつ、二日酔いのふたりは、まぶしい朝日の中目をこすりながら再集合して(とはいえ、仕事いかなきゃなので)バス停近くで、我が財布に入っていたお金を渡して(見舞金といいますか、とりあえず財布見つかるまでがんばってしのいでねみたいなニュアンス)別れた。

それから数年ぶりに、“変化球の花見”の会で、その女の子と再会した。

すっかり忘れてたあの日の万札が返却されたのだ、キラッキラの眼差しとハグと共に。
一緒にいたH嬢が「あの子とってもいい子だよ、目がキレィだもの」と。

うん、俺もそう思う、ただし酒グセが悪いぜ。

(その後、財布はやっぱり見つからなかったそうだ)